フィナステリドジェネリックは結局どれがいい?
AGAの治療に有効な医薬品成分であるフィナステリドが普及し、多くの方が薄毛治療による発毛体感を得られるようになって来たなかでAGA医薬品の個人輸入件数も増加しています。
この流れで自己医薬品入手治療が多くの方に知られるようになった昨今、数多くのジェネリック医薬品が入手可能となっています。各薬品にどのような違いがあるのかを調査してみました。
AGA治療の革命薬品成分『フィナステリド』
現在フィナステリドという薬品成分は、薄毛治療を検討したことがある方が一度は聞いたことがあるものという地位になりました。これは、2000年代後半にスタートしたAGA医療に際してフィナステリドが医師処方医薬品として日本認可されたことに起因します。
薄毛を病として認識し、医療的に治療する改善薬として登場しました。
日本人男性の薄毛要因はほぼ90%以上がAGA(男性型脱毛症)と呼ばれるホルモン代謝異常によって引き起こされます。フィナステリドはこの部分に効果的作用をもたらし、圧倒的な改善を示すことで一躍「薄毛を治す」治療成分として認識されたのです。
(フィナステリド製剤6ヶ月服用結果)
フィナステリド個人輸入が盛んになった要因
フィナステリド成分がここまで大きく認識されるようになった要因として、もうひとつ副作用が極めて少ないことが挙げられます。
このことから現在においても便宜上フィナステリドは医師処方医薬品として医院やAGAクリニックでの入手が薬事法によって定められていますが、開発国アメリカでの臨床実績等を基に「安全な医薬品」として厚生労働省がフィナステリド製剤の個人輸入を薬事法特例として認めています。
結果、自費診療により高騰してしまう医療機関での治療費に比べて1ヶ月当たり最大10分の1程となる個人輸入による海外ジェネリックに注目が集まったのです。
フィナステリドジェネリックが多数登場している現状
日本では厚労省の厳格な調査がおこなわれた状況下でAGA医薬品の個人輸入解禁を薬事法特例として法規化しています。これによって、数多くのAGA治療薬が日本市場に向けて流通させる動きが2010年以降に増加しています。
基本的に2016年現在でもフィナステリド治療薬の先発医薬品『プロペシア』の特許期間はまだ有効ですが、薬品特許に関して無効とされる国(インド、スペイン等)があるために成分が同様の安価なジェネリック製剤が入手可能となっています。
特にインド製のジェネリック医薬品は効果や安全性にプラスして価格面のメリットが大きく、個人輸入以外でも都市部のAGA医療機関において処方されるほどの知名度を誇るまでに至っているのです。
現在安全性の高い海外製AGA医薬品は個人輸入の中核となっています。
日本で主流のフィナステリドジェネリック
2010年まではAGA医療のスタートによるブームに牽引されて、先発医薬品である『プロペシア』処方を医院で受けるのみの様相がありました。
しかしながら個人輸入の情報普及とともにインド製プロペシアジェネリックである『フィンペシア』が注目され、同様にジェネリック医薬品大国であるインド国内製薬企業によって多数のフィナステリド製剤がロールアウトされることに繋がったのです。
以下の3点は特に日本市場に向けた製剤と感じられ流通量が多いです。
もともとはフィンペシアが日本において主流であり現状の流通量もナンバーワンですが、フィナロとフィナバルドはフィンペシアが一時日本人気が下がったタイミングで流通量を伸ばしました。
◆錠剤の外部コーティング剤によるフィンペシア人気の低下
フィンペシアは最も早く普及したジェネリック製剤でしたが、外部コーティング剤に使用されていたキノリンイエロー(茜色タール色素)に発ガン性物質の疑いがあるという情報が広まり、日本国内での流通量が低下した時期があります。
このタイミングでキノリンイエロー不使用のフィナロとフィナバルドの日本国内流通が強くなり人気が上がりました。現在はフィンペシアもキノリンイエロー不使用となっていますので人気が復活し、フィナステリドジェネリックの代名詞として返り咲いています。
そもそもキノリンイエローの発ガン性も不明瞭であり、厚労省も使用制限を設けてはいませんが、日本人の文化的に受け入れられない部分であることから個人輸入の大きなマーケットである日本向けにこのような措置を施した上記3製品が主力薬品となったのです。
これらはプロペシアと同様の薬剤成分であり治療効果も強いことから絶大な流通量を誇ります。
各フィナステリドジェネリックの特徴
各製剤ともに使用されている薬効成分は同じものですが、製剤行程や錠剤化技術の違いによって効果の差異が生まれます。
以下各フィナステリドジェネリック製剤の特徴です。
◆1,フィンペシア
初期脱毛が約1~2週間前後で発生し、発毛段階への移行も安定しています。
3製剤中最も強い効果が見られるとともに服用中止後の薬効消失も大きい印象があり、体内効果残留が短い印象がありますが、服用において長期的に安定的な発毛効果がみられる製剤といえます。
◆2,フィナロ
初期脱毛発生までの時間が長く、服用開始後約1ヶ月以上経ってからのケースが多いですが発毛段階移行後の効果は高く低価格が魅力です。
体内薬効の長さが注目ポイントで、服用中止後も数ヶ月間効果が持続します。(※体質によって差異が生じます。)長期的な治療においては非常に有効性が高く、他製剤からの切り替えにおいて推薦できる製剤といえます。
◆3,フィナバルド
初期脱毛発生が2週間前後から発生し、発毛段階移行が若干遅めの印象があります。
3薬品のなかで中間的な薬効が感じられる特徴があり、発毛段階移行後の効果も安定感があります。このために体内薬効残存時間も中間的であり、服用中止した場合の薬効消失も緩やかであると感じられます。
あくまでも目安ですので必ずしもこの限りではありません。
フィナステリドジェネリックの効果比較
上記結果の材料として、今回3種類の製剤をそれぞれ1年間服用し半年間服用を中止するという毛髪量経過を調査しました。(※当方スタッフ検体による比較試験です。)
少々見にくいかもしれませんが、以下の様な曲線を描く変化となります。
青線がフィンペシア、赤線がフィナロ、黄線がフィナバルドとなります。
開始時毛髪量を100と仮定し、期間を追って変化を確認したところ初期脱毛に入るタイミングや毛髪変化量などに各薬品で差異が生じていることがわかります。
この結果からわかるように、フィンペシアの人気が最も高い理由として短期間で最もしっかり発毛確認・体感できるということが挙げられるのではないかという結論に至ります。
必ずしもすべて必ず当てはまるとは断言できませんが、状況に応じて薬品選定をおこなう際の判断材料として参考にしていただければと思います。
フィナステリドジェネリックの選定基準として
基本的にフィナステリド製剤は耐性(連続服用・使用で薬効が弱まる)のない薬品として存在しています。このために同薬品を連続服用しても効果が薄れる問題はありません。
しかし、加齢とともに脱毛ホルモン産出量が増えていくという別の問題があり、この作用でフィナステリドの治療効果が弱まることがあります。
薬剤に耐性が発生して効かなくなったと錯覚してしまう現象です。
この症状発生をできるだけ低く抑えるために有効なのがフィナステリド製剤の切り替えです。各製剤の効果が異なる状況をお話してきましたが、薬効成分以外の部分が異なることでもこれだけ大きく作用が変わります。
つまり、薬効作用スピードや薬効残存時間が微妙に異なるだけでも身体にとっては脱毛ホルモン産出過多の歯止めに繋がってくるのです。
◆フィンペシア = 最初の服用に有効。メインの薬剤として
◆フィナロ = 治療途中切り替えの薬剤として
◆フィナバルド = 第三の有効薬リザーブとして
↑↑あくまでも一例ですが、一点の薬剤のみにこだわることがAGA有効治療に繋がるとは限りません。定期的な薬剤変更も視野にいれて治療を施していくことが大切なのです。
効果的なAGA治療を目指して
AGAはフィナステリド製剤のみで誰もが劇的に改善することはありません。各々の生活習慣や食生活、体質等が千差万別であるためです。
あらゆる習慣を見直していくこと、育毛剤やシャンプー、サプリメントなどを併用するなどでAGAは治る時代になっています。その一環としてフィナステリドの選定基準を今回はお話しました。安価に薄毛を治すために今後の自己発毛に役立てていただければ幸いです。
最後までお読みいただき有難うございました
AGAアンサーでは一人でも多くの方に本格的な薄毛改善知識が普及することを目指しています。
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