プロペシアの日本正規ジェネリック医薬品登場!

AGA治療薬として絶大な効力を誇り不動の地位を持つ『プロペシア』の正規販売ジェネリック医薬品『ファイザー』が日本製フィナステリド正規後発医薬品第一号としてリリースされました。

プロペシアのジェネリックは、これまでも薬事特許を認めないインド製の医薬品が国連要請によって世界中に流通していますが、『ファイザー』は正式に公開成分利用と販売権利が認められた製品なのです。

ファイザー誕生の経緯と薬効

もともと当サイトでは『プロペシア』のジェネリック医薬品である『フィンペシア』や『フィナロ』等について取り上げてまいりましたので「ジェネリックってなにを今更…」と思われるかもしれませんが、これらはプロペシアの“正規”ジェネリック(後発)医薬品ではありません。

詳細はジェネリック(後発)医薬品とは?からご確認ください。

『ファイザー』の販売元は、大手製薬会社であるファイザー製薬です。世界売上1位の製薬会社であり、日本では田辺製薬との合弁会社が後にアメリカ本社の子会社となってファイザー製薬日本法人となりました。

今回プロペシアの製造販売承認を得たのは日本のファイザー株式会社であり、世界的な流通がおこなわれるわけではありません。ファイザー株式会社ではフィナステリド後発医薬品『ファイザー』の製造権利を得た際に大々的にプレスリリースをおこないました。

ファイザー社サイトよりプレスリリース内容

そもそもファイザー製薬は、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)と呼ばれる実生活に関連する医薬品の供給が盛んな特徴があり、禁煙補助やED(勃起不全)といった特に男性に向けた独自の方向性を持つ製品の販売でも知られています。

また、ファイザー社の概念として『大切に長く使われていく標準的な治療薬』を標榜しており、自社開発の先発医薬品と後発医薬品を区別せずエスタブリッシュ医薬品と呼称して取り扱っています。以上のことからAGA治療薬の参入をファイザー社が使命として認識していることが伺えます。

しかし…

実はプロペシアの薬事特許期間はまだ失効していないという事実があり、その中で正規ジェネリックが販売された詳細は実は定かではありません。ここからはあくまで想像の域となりますが、資金力豊かなファイザー製薬がプロペシア発売元であるメルク社の特許権を無効にできる情報保持、あるいは資金援助等の密約による認可があるのではないかと考えられます。

いずれにせよ、この事実によって今後AGAの治療がさらに発展していくことが明らかであり、この流れを経て『ファイザー』は2015年4月6日に解禁され日本初の日本薬事法が適応される正式なAGA治療薬ジェネリックとなりました。

フィナステリド製剤『ファイザー』の概要

ファイザーはプロペシアの正規ジェネリックであることから薬剤成分組成がプロペシアとまったく同一です。しかしながら、厄介な部分が各製薬会社による部分的な製法の差異によって、プロペシアと薬効がまったく何から何まで同じとは言い切れない部分があります。

例えるなら、シェフとまったく同じ材料と計量された調味料で同じ料理を作っても味が完全に同一になるとは限らないというような表現が近いかもしれません。

基本的には正規のフィナステリド製剤となりますので問題はありませんが、登場して日が浅く利用者が日本市場のみというデータ収集効率の低さから、過去の利用者データが医療機関でも少ないという点が弱点になるかもしれません。

ファイザーにはフィナステリド含有量1mgと0.2mgが存在します。

基本的には1mg処方がベースとなる部分ですが、安全性が命題となる日本の薬事法では患者ごとに異なる副作用リスクを加味した0.2mgの低濃度バージョンがラインナップに組み込まれています。

この措置は日本の製薬会社が供給する国内での販売流通でよく見られることで、MSD社(旧萬有製薬)が供給するプロペシアでも同様の措置が採られています。

フィナステリド錠『ファイザー』の立ち位置

基本的に『フィンペシア』等のインド製フィナステリドジェネリック製剤は、個人輸入で入手することが可能です。これは、日本が定める規定の安全性ラインをクリアしている海外製の薬品や化粧品に対して、消費者が製品知識や副作用を熟知した上で入手利用することを認める薬事法特例です。

ところが、日本で製造される医薬品については日本国内の薬事法が厳格に当てはめられます。すなわち、日本製フィナステリド製剤であるファイザーは医師処方のみの処方箋医薬品にカテゴライズされるのです。

すなわち、医師による診察でしか入手することができないのです。

フィナステリドが副作用のきわめて少ない医薬品であるために個人輸入が認められ、インド製ジェネリックの利用が盛んになりましたが、薬剤知識がない利用者も多く偽造品も存在する市場ですからできるだけ多くのAGA患者に安値で医師からの処方を受けてもらいたいという意向…

と考えることもできますが、これは表向きの表現でしょう。

インターネット個人輸入閲覧件数

近年のスマートフォン普及がインターネット利用数に拍車をかけており、個人輸入情報が万人に知られる状況となっています。これに伴って国内に競合する製品が存在する市場の落ち込みが深刻な問題となっています。

『AGA治療はお医者さんに相談だ!』と独占市場による莫大な売上が期待できたプロペシアも例外ではなく、AGA医院でも安価なフィンペシアを処方することもあり日本国内で廻るはずのお金が海外に流れてしまっているのです。

結果的にAGA医院のみで処方され、国内の流通で入るはずの薬剤収益が得られず、知識のない個人輸入消費者のトラブルが増加という状況に厚生労働省も業を煮やしているのが真相でしょう。

そこで原点に回帰すべく『AGA治療は医師の的確な診察を受ける』という点と、『国内の薬剤収益を得る目的』が整うのがフィナステリド製剤の正規ジェネリックであると推測できます。

実質的な処方価格の比較

ここでフィナステリド錠『ファイザー』の実質的な価格面をチェックしてみたいと思います。

ジェネリック医薬品は開発費用がないために先発医薬品と比較した場合、強烈な価格差が発生する場合がありますがファイザーはどうなんでしょう。まずは一般的なAGA医院で処方されるプロペシアの平均価格を調べてみました。

都市部のAGA医院では7,500~8,000円程度がプロペシア約1ヵ月分(28錠)の相場です。(※薬剤費のみの計算です。)

これに対してプロペシアの正規ジェネリックである『ファイザー』の処方価格は現状6,000~7,000円程度ほどの相場でAGA医院にて処方されています。

価格差がまだ大きくみられない状況なのです。

この理由は『ファイザー』がAGA医薬品という日本薬品では新ジャンルのジェネリックであると同時に登場したばかりであるため、製造体制や市場流通が盛んになっていないことからまだ大幅に価格を下げることができないと考えられます。

また、基本的に医薬品は日本国内において薬品価格が厚生労働省にて定められるのが基本ですが、AGA治療は生命や健康を脅かす症例ではないために医療保険適応が認められていません。

ここがポイントなのですが、医療保険適応のない医薬品は薬品価格の設定が薬事法上義務付けられていないのです。そのため、特に都市部のAGA医院においては安価な価格でAGA医薬品を提供する集客アピールが過熱化しています。

ここから着眼点を換えると、ジェネリックとしていずれプロペシアより安価提供されることよりも、独占市場であるプロペシアに対して処方選択できる医薬品が登場することで、市場が競合向上してAGA医薬品の価格の低定化安定と取扱医院の増加を狙っているという別の見方ができるのではないかと考えられます。

フィナステリド錠『ファイザー』のまとめ

ここまででフィナステリド錠『ファイザー』は医師の処方が必要となる医薬品であり、AGA医療発展の起爆剤要素がある点もご理解いただけたと思います。

個人輸入でフィナステリド製剤を入手されている方は『なーんだ』と思われたかも知れませんが、日本で取り扱われる正規医薬品の市場がファイザーによって広がったと考えれば、フィナステリド製剤の効果、可能性、安全性がしっかりとしたものであると日本薬学界が認めていると捉えることができます。

『医師によるきちんとした診断を受けて治療したい』『個人輸入には不安がある』といった希望や感想をお持ちの方には、今後AGA医院での治療が安価になる情報として是非検討してもらいたい材料と言えるでしょう。

専門的な治療を施す的確なAGA医院の選び方

AGA治療は個人輸入を通して個人が医薬品を入手することが法的に認められています。効果的なAGA医薬品について現在では多数の取り扱いが存在します。是非参考にしてください。

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最後までお読みいただき有難うございました

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