日本の薄毛人口はなぜ減らない?
薄毛はあるタイミングを境に一気に髪を細く薄くしてしまう症状として何十年も前から問題視されてきたもので、AGA医療がスタートして以降あらゆる研究が進んできました。
AGA医療をはじめとする薄毛の治療認識が発展して治る現在では、数十年前と比べて薄毛人口が減っていなくてはいけませんが、ある理由が影響してほとんど変わっていないのです…。
現在の薄毛(AGA)人口はどのくらい?
あるカツラメーカーによる調査によると、AGA(男性型脱毛症)は現在1295万人と言われる男性の国民的症状に発展しています。この数字だけではあまりピンとこないかもしれませんので対人口比で確認してみましょう。
現在日本の人口が1億2730万人で男性の人口は6191万人… 男性の薄毛がスタートする年齢は基本的に20歳以上ですから、20歳未満の男性人口1122万人を除外すると成人男性総数は5069万人です。
ここで先ほどの薄毛人口と照らしあわせてみましょう。成人男性5069万人に対して薄毛人口は1295万人。
実に4.5人に1人がAGAによる薄毛症状に悩んでいるのです。
比率的に男性が5人揃えば薄毛の人が1人存在するということであり、この数字こそ日本人男性が薄毛に対する強烈なコンプレックスを持つ理由なのです。
薄毛コンプレックスを導きやすいAGA発症人口
世界で最も薄毛が多い国とされるヨーロッパのチェコでは成人男性の2人に1人が薄毛です。
ここまで薄毛人口が多ければ男性の薄毛は一般的な認識となりますから、女性にとっても『髪の薄さはセクシーな男性の象徴』という文化となっており、チェコの男性にとって髪が少ないことはおおきなコンプレックスとはならないのです。
つまり、日本の薄毛人口が男性全体の5分の1と決して多くないことから薄毛男性を目立たせている比率となってしまうのです。
これが「みんなは髪があるのに自分だけが少ない…」という他の男性に劣っているという不安をもたらし強烈な劣等感を産んでしまうのです。そしてこの比率は「悪魔の比率」として女性の男性評価にも影響を及ぼしてしまいます。
悪魔の比率が生む女性の男性評価
「この人髪型が気になるなあ…」
「なんとかならないのかしら…」
このように女性が男性の第一印象として髪の状態を重視する習慣があり、男性の髪型になにかしらの嫌悪感を抱く事実は必ずあります。
しかし、実は統計的に女性が男性を見る場合、髪の薄さによる容姿にはさほど拘ってはいないのです。
ではなぜこんなにも薄毛男性は世の女性に評価が低いのでしょう。
それは薄毛が自分の弱点だというコンプレックスで内向的になり、弱点を見せないために必死に薄毛を隠す文化が根付いてしまったからです。日本の4.5人に1人という劣等感を呼ぶ薄毛比率が、なんとかして薄毛を隠すことが正しい習慣となったのです。
その代表的なものが通称バーコードヘアーです。
髪が少なくなっても薄毛になりにくい側頭部の髪を伸ばして頭頂部に乗せ、滑ってズレないようにポマードやスプレーで固める方法です。
男性は髪が容姿の象徴という意識を強く持ちます。そのために容姿を維持する努力なのですが、客観的には不潔感や醜さとして受け入れられてしまうのです。
現在でも大半の進行した薄毛男性が同様の措置を講じるため、これが「女性が薄毛男性が嫌う」という事態に発展していると言い換えることができるのです。まさに「悪魔の比率」による男性の薄毛対処認識が呼ぶ問題なのです。
結果的にAGA治療よりも薄毛を隠す文化が強く普及しているのです。
現在はAGAの原因が化学的に究明されたことで自己でも発毛環境を作って自毛を増やすことが可能ですが、過去からの日本の習慣が影響して、その情報の普及がほとんどされていないことが薄毛人口が減らない要因です。
過去からの習慣とは薄毛を隠す習慣であり、なぜAGAを治せる情報が普及されないのかという理由は数十年前からの日本が取り組んできた育毛関連ビジネス全般の問題が引き金となっているのです。
数十年前に育毛剤バブルが起きた歴史
日本では1980年台に一般医薬品・化粧品メーカーが育毛研究をスタートさせ、それまでなかった本格発毛をうたう育毛剤が市場に登場することになりました。
ライオン『ペンタデカン』、資生堂『薬用不老林』、旧第一製薬『カロヤン』等の育毛剤です。
これらは毛根に作用して髪を太くして抜けにくくするという研究がベースとなる製品でした。テレビCMや雑誌広告、電車の中吊りなどで積極的なPRがおこなわれ、その効果は一気に知名度を上げ、爆発的な購買へ繋げていくことになりました。
しかし、前情報とは裏腹に発毛効果としての成果は低いレベルのものでした。生え変わりで髪が育つという概念までには行き着かず、今ある髪を長く根付かせるという概念がこの時代は限界だったのです。
現在のようにAGAの発症要因が解明されておらず、ヘアサイクルという部分も未知の領域であった時代ですから仕方のないことかもしれません。
「薄毛を予防する試み」として捉えられた前提の研究開発だったのです。
もちろん利用によって一定の効果が得られるという化学的なデータがこれらの育毛剤にはありました。しかし、抜本的に現在のような薄毛を改善して発毛効果を得るということは根本的に不可能であったと言わざるを得ません。
育毛剤バブルが招いた消費者への負の遺産
1980年台のバブル経済も後押しし、圧倒的な購買数から「育毛剤」という言葉が一般に普及しましたが、同時に「育毛剤は気休め」「あんなものは効かない」というようなマイナスイメージの蔓延も発生しました。
つまり、薄毛は治せないという認識が普及してしまったのです。
時を同じくして、現在大手の育毛産業としても君臨する会社は積極的に「男性用ウィッグ」の普及に勤しむようになり、一躍カツラメーカーとして成長して財をなすこととなります。
薄毛はそもそも治せないものという認識、そして日本の高度な技術で作られたウィッグで対応するという図式が成立し、たちまち高額ウィッグが市民権を得る時代となってしまったのです。
「隠す」文化の成立に拍車がかかってしまったのです。
そして、バーコードヘアーという言葉もこの時期に誕生します。「カツラを利用するのは抵抗があるが、髪がないような容姿のままではいたくない。」といった悩みを持つ男性にイメージリーダーとなる強い存在が登場します。
第71代総理大臣「中曽根康弘」氏です。
国鉄、日本電電公社、日本専売公社、日本航空等の民営化を実現させて日本の好景気躍進を作り、戦後歴史教育の見直しなどを推進して強い復古調姿勢を示し、総理大臣を三期務めた辣腕の政治家です。
日本のリーダーとして高い支持率を示していたことから、薄毛の容姿も個性として好意的に捉えられ、中曽根総理の髪型が中年男性にとってスタンダードなものとして普及していったのです。
そして「治らないならこれでいいんだ!」という隠す文化の成立ともに、若者や女性から「不潔なバーコードヘアー」という印象を受ける感覚の二極化へと繋がったのです。
過去から現在へ繋がる薄毛治療認識
時代は流れましたが、数十年前に醸成された「薄毛は治らない認識と隠す文化」は現在でも受け継がれていると言わざるを得ません。日本の薄毛人口は1295万人ですが、このなかで発毛に取り組む人口はほんの僅かと言われています。
AGA治療をおこなわない意思を持つ方の統計
◆薄毛治療に対する考え方
1,発毛に取り組んでも効果が現れる保証がない 36%
2,治療が高額になる不安で踏み出せない 28%
3,今更どうにかしようとは思わない 21%
4,髪が生えるという話はうさんくさい 15%
このように現在でも「薄毛は治らない」という認識が薄毛に悩む方には強く、あきらめという要素も含まれていることがわかります。
現在の30代~40代ぐらいの世代は、父親が育毛剤を使いながら専用ブラシで頭皮を叩く姿を見てきた方々です。そしてその努力は目に見えてわかる効果がなかったことを知っています。
さらに薄毛(AGA)治療の情報はまだまだ一般に普及しにくい状況があります。そうなると「少しでも薄毛を目立たなくすることが得策」という心情となり、数十年前と変わらない対策を最善とする認識となってしまうのです。
結果的に現在の薄毛人口が過去とほとんど変わらない状況を産んでいます。
現在でも薄毛(AGA)治療情報が普及しない理由
現在は2007年にスタートした医療的な薄毛(AGA)治療の確立により、薄毛に関する原因や治療法が急速に解明されています。そして、知識があれば自己での化学的発毛治療が可能な時代です。
しかし大半の薄毛に悩む方はほとんどこの事実を知りません。
この理由として考えられることは、おそらく以下の2点でしょう。
◆1,育毛サロンやAGA医療の圧倒的な発展
2000年台より育毛・発毛サロンはこれまでにない急激な発展を見せ、カツラを取り扱う企業も積極的な育毛ジャンルの施術に参入を開始しました。資金力が豊かなこれらの産業がテレビCM等で知名度を一気に上げたのがきっかけでしょう。
そして2007年には「プロペシア」の処方箋医薬品認可によってAGA医療がスタートします。「髪に不安が発生すれば必然的にこれらの門を叩けばいいのだ」と薄毛に悩む方々の大半がこのような感覚を持ちました。
それは「どうして薄毛になってしまうのか」「なにをすれば改善するのか」という知識を得る機会が少ないこと、デリケートなコンプレックスを抱いてしまうことで身近な人に相談ができず情報が入ってこないことが理由です。
こういった土壌によって薄毛を意識すると「どういった理由で薄くなってきたんだ?」よりも「すぐになんとかしなければ!」という緊急感が勝ってしまい、薄毛で悩む方の選択肢が「任せる」に限定されてしまったのです。
日本において育毛関連の産業が非常に躍進しているのは、この理由で圧倒的な需要が存在するからです。
しかし同時に「知られたくない、薄毛を相談するのは恥だ」という概念が男性にはあります。そのために育毛産業はプライバシーを重視した閉鎖的な環境になっています。
この閉鎖環境が逆に情報の普及を阻害しました。
施術内容や価格面情報までもがクローズドとなり、自費診療となるAGAクリニックにおいても同様に、治療内容と価格面の恐怖感が発生してしまったのです。
結果的に「任せる」前提の土壌から、薄毛を治すにはあらゆる恐怖感や勇気が必要となる育毛・発毛産業や医療機関に頼るしかないという心理を多くの方に招いてしまったのです。
同時にそれが大きな抵抗となるのであれば「諦めて薄毛をなんとか隠す」という新たな二極化を産んだと言えます。
◆2,発毛製品情報マーケティング方法の変化
現在はインターネットの普及によってあらゆる情報が瞬時に手に入るようになりました。このために発毛製品や発毛手法の情報はコストが非常に低いWEBによって拡散させる時代に変化しています。
例えば当サイトでもキャピキシルエッセンスなどの最新情報を発信していますが、製造販売元の企業もWEBでの情報配信・販売を重点的におこなっているのです。
この理由は非常に高額となる広告宣伝費用です。
一般的にテレビCMや雑誌広告などのメディア活用には数千万円から数億円規模の費用が発生します。大手の育毛産業では顧客の施術費用から捻出することが可能ですが、多額の研究費用を要する発毛製品メーカーではこの費用を開発費へと活用しています。
そしてもう一つのポイントが…
通販に特化することによる効率的流通です。
ドラッグストア等への配置は、それに見合う製品製造ラインの確立と全国の販売店舗へ卸す流通費用が莫大となります。これを一括でメーカー受注発送とすることでコストの低下と安定的な供給、地域による在庫差異問題をクリアしているのです。
この2つを製品の高品質化と製品単価の低下へと繋げているというわけです。
ところがWEB情報はあまりにもたくさんの情報があり、目に付く機会が圧倒的に減ってしまうという問題があります。圧倒的な普及を見せてはいますが、広告効果で言えばテレビや雑誌等に匹敵するとは一概に言えないのです。
またWEB情報は参入障壁が低いために個人でもブログやSNSを使った発信が多く、「Aサイトではこう言っていたがBサイトではまったく逆だ」といった情報の錯綜で閲覧者を混乱させる問題があります。
このために正しい情報の判断が閲覧者に委ねられる事になり、緊急を要する問題の改善に対して必然性を得られないと感じるために普及しないとも言えるでしょう。
これらの事態が薄毛(AGA)に悩む方々の情報知識収集を阻害し、「知らない」「わからない」から「信じられない」といった感想を導き出してしまうのです。
今後日本の薄毛人口は減少するのか?
すぐには不可能かもしれませんが、徐々に減っていくことが考えられます。日本はバイオテクノロジー先進国であり、世界随一の医療研究や化学研究実績を持つ国です。
必要なことは薄毛の方が情報をしっかりと知る文化の醸成です。
とかく日本社会では身なりや顔などの容姿を第一印象の好感度として重視します。就職試験の合否、営業契約の成績、女性への好感度など、理不尽ながら世の中が第一印象で大半を評価し判断する風潮は今も昔も変わりません。
現状ではこういった文化から薄毛になってしまった場合に緊急性が勝り、知識を得る前に「任せる風習」か、あるいは諦めて自暴自棄になるという最も問題視しなければならない状況へと発展しかねません。
薄毛は正しく対処することで治る症状です。
正しい知識を持つことで自力で治す取り組みが可能ですし、AGAクリニックでも専門的な医師が安価で確実な治療をおこなっています。納得のできる相談が無料で受けられるクリニックもあります。
自分自身が情報を元に薄毛(AGA)の知識を持つことをすべての人が持つことが今後最も大切なことではないでしょうか。
最後までお読みいただき有難うございました
AGAアンサーでは一人でも多くの方に本格的な薄毛改善知識が普及することを目指しています。
当記事を読んで貴方様のご参考になりましたら、
以下のソーシャルメディアボタンで共有をお願いします!
当サイトは人気ブログランキングに参加しています。
お手間でなければ是非以下のランキングボタンクリックをお願い致します。
↓↓↓
育毛・発毛 ブログランキングへ