ミノキシジルの発毛効果と理由
AGA(男性型脱毛症)治療薬として高い効果を発揮する『ミノキシジル』。毛根部分の血管拡張を発揮する薬品成分として知られ、日本では大正製薬の「リアップ」が有名です。
フィナステリドと同様に厚生労働省より医薬品認可を受けており、薄毛で悩む数多くの方々の頭髪改善に役だっています。ミノキシジルには外用薬と内服薬が存在し、両方の使用が効果的と言われます。
ミノキシジルが高い効果を示すAGA医薬品となった経緯
ミノキシジルはアメリカのアップジョン社が開発した発毛促進成分です。毛細血管を拡張させて血圧を下げる効果があり、もともとは高血圧患者に使用する経口血圧降下剤として開発された薬品でした。
ミノキシジルの歴史は意外と長く1970年台から臨床の現場で使用されていましたが、副作用として多毛症の報告が相次ぎ、外用薬として頭髪に使用する試験をおこなったところ男性の薄毛に対して高い発毛効果が見られ、有効な成分であることが発表されたのです。
この成果を元に再研究がおこなわれ頭髪再生用の外用医薬品(育毛剤)として成分を希釈・再構築が施され、1980年初頭に「ロゲイン」が誕生し、発毛促進の革命的育毛剤として現在も君臨しています。
AGA医薬品としての正式認可
日本でも正式に医薬品認可を受けたフィナステリドと同様に、外用発毛医薬品としてミノキシジルも厚生労働省より1999年に正式認可を受けました。実はフィナステリドよりも相当早い段階で日本で認可を受けており、日本初の医学的発毛治療薬と言っても過言ではありません。
ミノキシジルの成分はアメリカFDAにおいて頭髪医薬品としての歴史が長いため研究が進み、高濃度(ミノキシジル含有量15%以上)の製品やミノキシジル内服薬が海外では登場して正式認可を受けていますが、日本では薬品の安全性認識の相違を重視しており、大正製薬のリアップ(ミノキシジル含有量1%、5%)のみが厚生労働省において医薬品認可されています。
ミノキシジルの発毛効果
統計的にはミノキシジル外用薬単体では爆発的な効果が得られないのが現状です。しかし、まったく効果がみられないわけではなく『リアップ』の使用において一定の効果があることが発表されています。
ただ、フィナステリドやミノキシジル内服薬を併用することによって相乗効果を呼ぶことが明らかになっていることからも、ミノキシジル1%含有の外用薬による頭皮浸潤では脱毛ホルモンによる皮脂過剰分泌等の障害で思ったほどの効果は得られないと考えるのがよいでしょう。
外用と内服の違いとその他の認識
ミノキシジルの安全性は『リアップ』がドラッグストアでも購入できることから理解ができると思いますが、あくまで標準的かそれ以下のミノキシジル濃度が日本では基本と捉えられています。
そもそも『リアップ』の認可は他の外用育毛医薬品と共通した「毛根血管拡張」という名目上の認可であり、成分が同じでも用法が異なる内服薬は認可上の手続きが異なり腰が重い現実があります。
外用薬の場合、皮膚吸収となるために効果発生が起きにくく副作用発生のリスクも非常に小さいと言い換えることができます。主に外用育毛剤では頭皮毛穴からの浸透が前提で、作用は使用した一瞬の効力になります。しかし内服薬の場合は血流に溶け込んで作用するために効果が発揮されやすく作用時間も長くなります。
内服タイプのミノキシジルが高い相乗効果を生む
海外のミノキシジル医薬品実例でもわかるように、内服タイプのミノキシジルには効果を発揮する効率が非常に高く、FDA(アメリカ食品医薬品局)が認可している医薬品です。そのことからも人体に有害となり得るミノキシジル分量は認可されておらず、5%と10%が治療に有効な基準として発表・認可されています。(※個人輸入での入手が可能です)
高濃度の外用ミノキシジルは知識を持って利用する
海外医薬品の外用ミノキシジル育毛剤にはミノキシジル含有量が高いものが多数存在します。外用医薬品の効力は長く残留しないこともあり、効果的な治療をおこなう上で有効な成分構成としてFDA(アメリカ食品医薬品局)が認可しています。
しかし、日本製のミノキシジル医薬品に比べて高濃度であり、血圧降下剤としての背景がミノキシジルにあることからいきなり高濃度の外用ミノキシジル育毛剤を使用することはお勧めできません。低い含有量のものから少しずつ増やしていったり、朝晩で濃度の異なるものを使用するなどで身体に悪影響を及ぼさず効果的な治療を進める基礎知識が重要となります。
ミノキシジルの副作用
心臓既往症(狭心症等)を持つ場合は使用してはいけない
低血圧症の場合まれにめまい等が発生する可能性がある
ミノキシジルは血圧降下剤という心臓や血管系の薬品であった経緯から、フィナステリドよりも注意を意識しておくべき医薬品でもあります。
不思議なもので日本では医薬品認可されてからの経過時間によって医師処方が必要かどうかを判断される傾向があり、取り立てておおきな副作用のないフィナステリドが医師処方で心臓の既往症が影響しやすいミノキシジルがドラッグストア購入が可能という逆転現象となっています。
ただし心臓既往症の使用制限を除いて、これらの副作用はあくまで起こりえるかもしれない可能性の範囲という認識であることも事実であり、基本的には安全な医薬品成分です。現実的には認可後のミノキシジル医薬品が販売されてから世界でも重篤な副作用発生事例は報告されていないようです。そのため日本でも医薬品特例である個人輸入が認められている薬品なのです。
発毛医薬品の使用には正しい知識を持つことが重要であり、ミノキシジルも『医薬品は厳正なチェックがなければ流通は不可能である』という点をクリアしていることを知識として理解しておきましょう。
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