幼少時の虫歯治療(金属アレルギー)が薄毛の原因
近年虫歯治療に使用される銀歯が薄毛の原因として注目されています。虫歯を削った箇所に埋める詰め物の金属に対してのアレルギー反応が髪を抜けさせてしまうというものです。
この症例は性別を問わずに発生し、一定のアレルギー許容量を超えると急速に髪が抜けてしまうのが特徴です。特に男性の場合はAGA改善が見込まれにくい場合には過去の虫歯治療痕が影響しているかもしれません。
金属アレルギーと薄毛の関係性
現在アレルギー反応には様々なものがあり、スギ花粉やハウスダスト、ペットなど人によってなにかしらのアレルギーを持っているという時代になっています。
そのなかで近年金属アレルギーが髪の生成を阻害してしまう研究が発表され一般的になっています。特にニッケルという金属についてのアレルギー反応は世界的に最も多いのですが、山林が多く花粉アレルギーが一番に注目されてしまう日本では金属による影響が理解されないまま現在に至っているのが現状です。
金属アレルギーが影響する事実は、女性の急激な異常脱毛が世界的に問題化されたことが発端です。
上記写真のように、原因不明のまま「ある日突然に髪が異常なほど抜け始めてなくなってしまった…」という症例が多数報告されるようになり、報告者すべてに虫歯治療の詰め物にニッケルが使用されていたことと強いアレルギー反応を示すことで研究が進んだのです。
一般感覚では『金属アレルギーはアクセサリーやピアス等によるかぶれ』と考えてしまいがちですが、皮膚だけでなく発毛組織に対して自衛反応が起こってしまうことが明らかになっているのです。
アレルギーの発症と個人差について
そもそもアレルギーは各個人のアレルギー許容量をオーバーすることで発症します。
つまりアレルギーを受ける環境に居続ければ、いずれ身体の許容量を超えてしまうという理屈です。そして面倒なことに、人によって許容量の個人差が激しいという事実があります。
元々の許容量が小さければアレルギーをすぐに発症してしまい、許容量が大きければ一生発症しないかもしれません。花粉症でも小さな子どもが鼻水で苦しんでいるのに、老人はまったく平気という状況があることでおわかりいただけるでしょう。
この事実と同様に、歯に詰めた金属が時間をかけて許容量をオーバーさせ、アレルギーを発症させて過敏に反応してしまい、髪に影響を及ぼしてしまうことがあるとわかっています。
薄毛を引き起こすニッケルの金属イオン反応
ではそもそも金属アレルギーがなぜ髪を抜けさせてしまうのかを考えてみましょう。
1,金属から金属イオンが溶け出す
身につけている金属から金属イオンという物質が体内に溶け出して取り込まれていく現象が起こります。これはピアスやネックレス、ブレスレット等の金属であれば共通して起こるもので歯の詰め物に使用された金属でも同様です。
2,金属が毛根のケラチンと結合する
金属イオンは体内タンパク質と結合しやすい特性を持っており、毛根の発毛に作用するタンパク質であるケラチンと結びつく現象が起こります。アレルギー発症前であれば特に問題となるものではありません。
3,許容量を超えると免疫細胞が反応する
溶けだした金属が許容量を超えて金属アレルギーを発症すると、ケラチンと金属イオンの結合体を免疫細胞が異物とみなして反応し、攻撃を開始しだします。
4,免疫細胞がケラチンを破壊して発毛機能を止める
免疫細胞が毛根のケラチンを攻撃することで発毛に関与するタンパク質を破壊してしまい、ひどい場合には現在ある髪を一気に急速な脱毛へと導いてしまいます。そして、毛根の毛髪生成はストップしてしまいます。
このような要因と進行が皮膚医学会によって科学的に証明されています。但し、花粉症を発症している人でも症状の重い軽いがあるのと同様に、金属アレルギー症状にも重い軽いがあります。必ずしも全員すべての髪が奪われるほどのひどい症状があらわれるとは言い切れないのです。
そのためにAGAの症状に金属アレルギーが重なると金属アレルギーそのものの影響があるのか判別が難しいとも言えます。ですので、AGAを治療しているが思ったような効果が得られない場合は虫歯治療痕を疑う必要があるのです。
薄毛に関連する金属はニッケル
ニッケルはアレルギーが最も多い金属として認識されています。そして、上記のような毛髪退化現象を引き起こす金属もニッケル以外はほとんど確認されていません。
ニッケル脱毛症は現在の30代から40代に最も多い係数が出ています。これは幼少時代に当てはまる時期の歯科治療にニッケルが非常に多用されていた事実があり、治療歯が多ければその分体内に蓄積されている金属イオンも多量となるため、アレルギー発症が強く疑われます。
また花粉のように大量に飛散するものではなく、体内吸収が非常に遅いため、詰め物にニッケルが多用されていてもアレルギー発症までには総じて時間がかかるという事実もあります。
アレルギーチェックと歯科治療
歯にニッケルの詰め物がある場合は、皮膚科でニッケルのアレルギー診断を受けることができます。ここでアレルギー反応が出た場合は歯科受診でアレルギーがある旨を伝えればセラミック等の詰め物に変えてくれます。
現在は歯科治療も技術が進み、歯に美容の要素も重視される背景があることやアレルギーへの認識が発展したことで銀歯の活用は多くの歯科で最低限とされることが多くなっています。
もしも金属アレルギーで髪が失われても、ニッケルに接触して吸収される機会を取り除いてやることで髪はすぐに再生することが数多くの医学的発表でも報告されており明らかです。
なかなか薄毛が改善しない、急激な薄毛に襲われたという心当たりがある場合は、積極的にアレルギーチェックをおこなうことが薄毛改善のおおきな前進に繋がる可能性があることを覚えておきましょう。
金属アレルギーのみを薄毛化の原因とするのは誤り
AGA(男性型脱毛症)はそもそもホルモン代謝異常が起因となりヘアサイクルを短縮させる症状です。そして、AGAの発症リスクは男性であれば誰もが持つものでもあります。
前述したように金属アレルギー反応は近年薄毛の要因として捉えられていますが、アレルギーの根本である銀歯を別の詰物に変えても、AGAの大半が脱毛ホルモン代謝と合わさった状況で薄毛化を招くということを認識しておかなければなりません。
すなわち、弱い金属アレルギー反応であってもAGAのホルモン代謝異常が拍車をかけて一気に薄毛化を進行させてしまう事実です。
このことから、銀歯があっても『薄毛化の原因は金属アレルギーで歯を治療さえすれば改善する』と判断するのではなく、知識を持って脱毛ホルモン等の根本薄毛要因を同時に潰すことが大切となります。
AGA治療を平行して推し進めることで早期の改善が望めるため、積極的なAGA改善手法も同時に理解することが大切であることを確認しておいてください。
最後までお読みいただき有難うございました
AGAアンサーでは一人でも多くの方に本格的な薄毛改善知識が普及することを目指しています。
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