入浴時間と発毛効果の関係性
日常生活を送る上で髪の成長に密接に繋がる生活習慣は多数あり入浴もそのひとつです。主に洗髪に関する部分が重要視されますが、実は重要点は入浴そのものにも関連します。
入浴の文字通り「湯船に浸かること」ということが洗髪以上に非常に大切となり、体温や血行増進が発毛に関連性が強いのです。そして簡単な工夫で入浴後の体温維持にも関連するのです。
洗髪やマッサージ等の頭皮洗浄重視は二の次でいい!?
一般的にAGAの方に対して入浴の大切さを訴えかける情報は多数存在しますが、その大半は頭部のマッサージや洗髪方法といった部分が中心になっています。
これは『髪や毛穴の汚れを落として柔らかくなった頭皮にマッサージをおこなう』といった洗浄ベースの考え方が多いためだと思うのですが、それ以前の入浴そのものの発毛に関する関連性が無視されているように感じます。
もちろん洗髪やマッサージによる頭皮や髪の発毛環境整備は重要です。しかし、シャワーのみでも髪を洗って清潔にしておくのみでなく、髪の栄養源となる毛根への血行促進は湯船に浸かる効果のほうが高いとも言えるのです。
発毛代謝能力は入浴時間と比例する
ここで言う入浴時間とは湯船に浸かる時間を指します。実は某AGAクリニックにて患者に対しアンケートをおこなったところ興味深い結果が出ました。
Q 入浴回数は週に何度ぐらいですか?
A 毎日 25%
6回以下 55%
4回以下 25%
Q 湯船やシャワーの温度は高めですか?低めですか?
A 高めが好み 70%
低めが好み 30%
Q 湯船に浸かる時間は何分ぐらいですか?
A 湯船に入らない 5%
5分以下 30%
15分以下 55%
20分以上 10%
このように高温を好み短時間で済ませる傾向が強く毎日の入浴もおこなえないという結果です。
AGAが発症する年齢層の男性は、仕事が忙しくお付き合いでの飲酒やストレスも多く、疲れが溜まりやすいために入浴をできるだけ短時間で済ませるか、あるいは入浴そのものを飛ばしてしまうという環境が起因することが大きいためですね。
また、日本の入浴気質は過去の江戸っ子気質が強く「熱い風呂に涼しい顔をして入る」「早飯、早風呂、早糞」という風習に代表されるように、熱い風呂で軽くのぼせた状態を短時間で作り、風呂から出た後の気化熱による爽快感を楽しむといった習慣が強いと思われます。
爽快感を重視するために必然的に短時間・高温の湯船になる傾向が強いのです。
この高温短時間入浴は人体代謝上において非常に問題となります。高温の湯船は入浴時に強烈な血管収縮を発生させて心臓に負担をかけるだけでなく、体温上昇が早いために水分が急速に奪われます。また、短時間で急激に上昇した体温は入浴後に気化されやすく体温の低下が非常に早くなる特徴を持っています。
なによりも体温の乱高下は体力を奪いやすく代謝能力の低下を呼び平熱を下げてしまいやすくする弊害も発生するのです。この状況では身体への負担も大きく、もちろん頭部の代謝にも影響しますから、風呂あがりに使用する育毛剤の効果も半減しかねないのです。
以上でわかるように、ゆっくりと体温を上昇させてその時間を長く維持させる『入浴時間を長く保つ』ことが有効になるのです。
体内発毛環境を変える入浴習慣をつくる
◆お湯の温度を下げる
湯船のお湯でもシャワーでも同様ですが熱いお湯に慣れている方は、現在よりも若干ぬるく感じる程度の温度を心がけて慣れていきましょう。ぬるめのお湯は血管拡張作用が緩やかに訪れ、比較的長い時間湯船に入っていることができます。
緩やかな体温上昇は長時間の体温維持に効果を発揮します。全身にまんべんなく血管拡張と体温上昇がもたらされますので頭部毛根のみならず全身の代謝向上が期待できます。
◆長時間入りリラックスする習慣をつける
風呂に浸かって本を読む人がいますが、実はあれは理想的です。それだけのんびりと精神を落ち着けている状態となっているわけですから。あくまで本を読むほどは極論ですが、高温で肉体的にもストレスがかかり精神的にも緊張が解けない状況では頭部への緩和効果が少ないですし、ストレスは薄毛原因のひとつでもあります。
1日の疲れをゆっくりと落ち着いた時間の中でリラックスして落とすのは非常に大切です。
◆夏場は水に近い低温シャワーでも良い
熱い湯に慣れている人はシャワーでも高温を好む方が多いですが、シャワー後に肌が真っ赤になっている場合があります。夏場でシャワーのみであっても高温であれば、体温の乱高下や大量の発汗、皮脂の過剰分泌に水分の欠乏という最悪の体内環境となります。
極論を言えば夏場は水でも構いません。温度が低い刺激は高温刺激よりも血行増進効果が高くなります。海やプールに浸かって出た後に身体がポカポカするのはこのような効果です。
◆冬場は入浴剤を利用してみる
温泉の素などの薬用入浴剤が多数販売されていますが、身体を暖かく保つ高い保温効果が基本になっています。実は人間の全身の肌はミネラル吸収が盛んにおこなわれやすいのです。
温泉に入るといつまでも身体が温かいのは鉱石から融けだしたミネラル分を肌が吸収しているからです。また、身体の老廃物が効果的に排出されやすい効果も見逃せません。
天然温泉にはかないませんが、市販の温泉入浴剤や泡の入浴剤など保温効果の高いツールを使用することは非常に効果的です。
平熱体温の重要性
人間の平熱は高温なほど外敵に対する抵抗力が強くなります。そのため、菌や悪玉細胞の遮蔽能力が高まるために風邪をひきにくくガンにもかかりにくいということが医学的にも証明されています。(近年はガン手術において抗癌剤の入ったお湯で内蔵を洗ったり、細胞への温熱療法も存在するほどです。)
これは頭部毛根環境においても同様です。AGAは頭部血流不全の併発パターンが多く頭皮体温が低い方が多いですし、雑菌に対する抵抗力が低いために頭皮ニキビや皮膚炎等の発症や、脂漏性脱毛症等の頭皮環境破壊による脱毛発症リスクも上がります。
緩やかな体温上昇が望める入浴法は、身体への負担を下げて頭部への血流を改善する上で頭皮マッサージや洗髪と同等かそれ以上に重視すべき点です。どうしても問題提起がされにくいので見落とされがちですが、今後のAGA治療において意識する点として観点を持っていただくことが重要だと思います。
最後までお読みいただき有難うございました
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