頭皮の皮脂汚れを除去し血行を増進する高水圧シャワーの効果

洗髪は頭皮と髪についた汚れと、頭皮や毛穴の皮脂腺によって生成された皮脂成分を除去する上で欠かせない日常習慣と言えます。洗髪が不十分だと頭皮環境を悪化させ薄毛の改善に悪影響を及ぼします。

髪が育ちやすい環境を整えるためには、酸化した汚れをきれいに洗浄することと頭皮へのマッサージ効果を重視することが大切で、シャワーの水圧を考えることが意外と無視できないものなのです。

薄毛の頭皮・頭髪環境と洗浄の関係性

入浴と洗髪はもはや誰もの日常習慣となっていますが、日常習慣であるがゆえに簡素化されてしまいやすいものでもあります。そのために洗髪洗浄の出来不出来はAGA（男性型脱毛症）に悩む方でも重視していない部分があります。

AGA（男性型脱毛症）の場合では

• 毛根が浅くなり頭髪が細いことから毛穴に汚れが侵入しやすい
• 皮脂過剰分泌が盛んで頭皮や毛根に皮脂が溜まり酸化しやすい
• 頭皮を覆う頭髪量が少ないために雑菌が頭皮に吸着しやすい

といった理由により、発毛に影響を与える環境が生まれやすくなります。

まず、薄毛治療を施す上で「洗髪を重視する」という情報は少ない現状があり、これは誰もが『洗髪は当たり前のこと』と認識しているため、「洗髪を重視する」が「発毛」につながらない印象を持つためでしょう。

しかし上記3点の例で示したように、AGAであれば洗浄の不十分さが発毛環境を劣悪にしていきます。大事なことは、薄毛を悪化させないために、より洗浄について深く洞察しておくということなのです。

水圧による洗浄効果に大きな差が発生する

当たり前の話ですが、水圧と洗浄能力は比例します。洗車をする場合でも頑固に張り付いた泥や汚れには意図的に水圧をかけて吹き飛ばすことでおわかりいただけると思います。

頭皮の場合、皮脂の成分が吸着した状態は頑固な油汚れと考えることができ、通常よりも念入りに汚れを除去する必要があります。髪を湿らせてシャンプーで洗うというだけの簡易な洗髪では頭皮に吸着した皮脂が落ちないだけでなく、吸着時間の長い過剰皮脂は酸化して匂いを発します。そして新たに生成された皮脂がその上に積もっていくために頭皮ニキビや湿疹の原因ともなります。

そこでシャワーの水圧を見なおして欲しいのです。

水圧をかければ汚れが落ちやすいという以外にも頭皮へのマッサージ効果による血流増進効果がみられ、同様に全身へのシャワー水圧が高ければ全身の血行が増進します。

また、首廻りへのマッサージ効果によって頸動脈血行が増進して毛根への血流も盛んになりますから、手軽でありながら注目すべき効果を発揮するのです。

基本的には水の量が多ければシャワー噴出口の大きさは決まっているので圧がかかりやすくなります。ですが、目一杯ひねってもなかなか水圧が上がらない場合は水圧がかかりやすいシャワーヘッドが販売されています。

皮脂除去能力が高く髪の成分を整える節水高圧シャワーヘッドもおすすめです。

マイナスイオン効果高圧シャワーヘッド

最近はマイナスイオンドライヤーのようにマイナスイオン効果発生作用を組み込んだシャワーヘッドが人気となっています。マイナスイオンには皮脂分解除去作用や髪や頭皮への水分補給作用があることが確認されており、髪や頭皮の健康を増進することができます。

頭皮や毛穴の汚れを落とすプラスアルファ

皮脂や汚れは頭皮と毛穴にこびりつきやすいお話を致しましたが、着眼点を変えて『汚れを浮かせる』という考え方があります。

頭皮のクレンジングオイルですね。入浴前に頭皮に染み込ませて汚れを浮かせ流しやすくするというものです。この方法は育毛サロンでも積極的に導入されているもので、頭皮の環境を整える上では効果的な手法だと言えます。こちらは別の機会に取り扱ってみたいと思います。

シャワー水圧の改善で見込める洗髪の問題点

水圧の低いシャワーで確実な洗髪をおこなったつもりでも起こりうるのが、シャンプーが完全に流し落とせていない問題です。

シャンプーがしっかり流せていない状態だと髪に洗浄成分がこびりついている状況となり、乾燥後にフケの発生を招きやすくなります。フケは頭皮に痒みを起こし炎症化させる危険性があるだけでなく新毛生成にも阻害環境となります。

水圧が低い場合は、シャンプーを確実に洗い落とすまでに時間がかかるだけでなく、強い水圧にみられる空気を含んだ撹拌効果が弱いために十分洗い落とすことが困難な状況となるのです。

髪や頭皮の健康を考える上ではこういった日常の洗浄習慣を再度考える必要があります。発毛医薬品や育毛剤等がいくら優れていても下地環境を整えていなければ効果が半減であることを覚えておきましょう。