脱毛抑制天然ハーブ『ノコギリヤシ』の効果
ノコギリヤシは天然自然食品としてカテゴライズされる天然ハーブの一種で、脱毛ホルモン還元酵素である5αリダクターゼの抑制効果を持つことから注目を集めています。
日本では前立腺疾患の改善で有名になり現在もその傾向が根強いですが、ノコギリヤシの効果や利用価値などを検証し、AGA治療に有効なのかという点にスポットを当ててみましょう。
DHTが脱毛を招くAGA発症の理由を再確認
ノコギリヤシの効果・効能をお話する上で、そもそものAGA発症理由を確認しておくことが重要になります。まず、AGAに関連する発症理由を整理しましょう。
AGAはDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの過剰分泌と頭皮毛根にあるDHT受容体(アンドロゲンレセプター)との結合によって発症します。
成長期に男性の身体を形成する役目を終えたDHTが発毛に悪影響を及ぼします。
正確には受容体と結びついたDHT成分『TGF-β1』が脱毛に影響しますが、基本的にDHTがAGAの要因と考えて間違いありません。DHTは、性ホルモンである男女共に持つテストステロンが5αリダクターゼという還元酵素と結びついて生成されます。
これは第二次性徴期以降の成長期に、男性的な骨格や筋肉を作り体毛を増加させる作用を持ちますが、身体が形成された20歳ほどで役目を終えます。
しかしDHTの産生は生涯続くのです。役目を終えて過剰となったDHTが影響する部分は受容体が存在する前立腺と頭皮毛根の2箇所です。特に頭部に存在するDHT受容体は側頭部と後頭部には何故か存在せず、その理由はまだ明らかにはなっていません。
DHTを抑制する天然ハーブ『ノコギリヤシ』
現状のAGA治療では脱毛要因となるDHTの抑制が基本的なポイントになっています。そして、DHTへと変換させる5αリダクターゼ酵素の抑制が発毛医療でも重要なポイントとして取り扱われています。
代表的なのはプロペシアをはじめとするフィナステリド成分です。
御存知の通り、プロペシアやフィンペシア等のフィナステリド製剤はAGAクリニックや個人輸入において多くの方が利用する2型5αリダクターゼを抑制する頭髪医薬品です。
そもそもフィナステリドは前立腺肥大症用の医薬品だったのです。フィナステリド服用で治療している前立腺肥大患者の髪が高確率で増えていることで研究が進み、成分希釈して頭髪医薬品となったのがプロペシアというわけです。
そしてフィナステリドと同様の作用を持つのがノコギリヤシという天然ハーブなのです。
ノコギリヤシは主に北米の南部に分布するヤシ科の植物でハーブの一種です。北米南部のインディアンは昔から強壮剤として摂っていた歴史があり、高齢になっても夜尿症等の前立腺疾患が少ないことが医学的にも注目されていました。
この効果をヨーロッパやアメリカの医学者が検証し、ノコギリヤシの成分に前立腺肥大の抑制効果を確認したことから、ヨーロッパではノコギリヤシエキスが前立腺肥大治療薬として認可されるようになりました。(※欧州では西洋ハーブ医薬品というカテゴリーがあり治療薬認識が有ります。)
アメリカや日本ではハーブであることから各国の薬事法事情によって治療薬にはならず、『天然自然食品』として手軽にドラッグストアで購入できるようになったのです。
医学的AGA見解がまだない時代なのであくまで前立腺肥大サプリメントとして登場したのです。
その名残は現在でも残っており、ドラッグストアに並ぶノコギリヤシは『頻尿・夜尿症・尿漏れ』等の名目で販売されているものが大半です。
ノコギリヤシが発毛に関連することに注目が及んだ経緯
前立腺治療に有効だと発見された同時期に、一部の学者のなかで高齢になっても黒々とした豊かな長髪を持つ原住民が多いことから『なぜ薄毛のインディアンはいない?』と捉えられていました。
90年台に脱毛ホルモン(DHT)や還元酵素(5αリダクターゼ)が前立腺肥大や薄毛に影響をもたらすことが医学的に判明し、プロペシアが誕生した際に『この医学的な効果がノコギリヤシにも存在するのでは?』という研究が進みました。
その結果ノコギリヤシの5αリダクターゼ抑制効果が解明され、同時に前立腺肥大症抑制効果の科学的根拠となったのです。
しかし、発毛分野においては発毛を医療として捉える歴史がまだ短く研究が発展しなかったことや、発毛医薬品の台頭などによりノコギリヤシ単体での頭髪改善データが少なく、ノコギリヤシのみでのAGA治療効果はまだ確証を得るには至っていない状態です。
ただ、ノコギリヤシに前立腺肥大症抑制効果があるということからAGAに有効な作用があることは確実です。それは、ここまででおわかりいただけるように前立腺疾患とAGAは5αリダクターゼが影響する発症要因であるためです。
ノコギリヤシの5αリダクターゼ抑制効果
ノコギリヤシにDHT生成を抑える効果があっても、それがどれほどのものなのかという点が問題です。例えば前立腺肥大症をとってもAGAをとっても、それを治療する高い効果を発揮する医薬品が存在しています。
結論を言えば、ノコギリヤシ単体での治癒効果は医薬品には及びません。
ではなぜインディアンに薄毛がいないのかという疑問が出ますが、この理由は幼少時から常摂しているからと言えます。医薬品ではAGAや前立腺肥大症の発症後に治癒させることを目的としています。そのために医学的な見地から人工的に薬品を研究して創りだされるのが基本です。
しかし、ハーブは強壮剤として常用することによって発症させないことが目的でもあります。この部分の認識が根本的に異なるため、大きな意味で同列にあげて比較することができないとも言えるのです。もちろん単体でもそれなりの効果は発揮されますが、治癒レベルには匹敵しないのです。
ノコギリヤシはAGA治療に効果は期待できないのか
実はノコギリヤシによってのAGA改善は非常に期待できます。
上記で効果を否定する形になりましたので混乱させてしまったかもしれませんが、あくまでノコギリヤシ単体では高い効果に結びつきにくいということなのです。
AGA治療に関するノコギリヤシへの注目は、日本独自の医薬品に概さないサプリメント分野であることから研究や調合に自由度が高く、2010年以降に資金力や研究力のある機関によって一気に効果の高いサプリメントが生み出されることに繋がったのです。
日本は天然成分による製品の開発技術が世界トップクラス
医薬品に属さない天然草成分は、日本では他の有効なハーブを合成して医薬品に匹敵する高い効果を導き結果を多数輩出するほどの高い技術力を持っています。
これは日本の薬事法では野草をはじめとする天然成分への制約が少ないために製品開発の自由度が高く、目覚ましい進歩を遂げやすい事情があるためです。
この理由を紐解くために少々薬事法についてお話をしましょう。
◆医薬品 … 症状の改善が前提の薬品成分
◆医薬部外品 … 症状の予防及び軽度の改善が前提の薬品成分
主にAGA治療のための発毛医薬品や薬局で入手できる育毛剤はこのカテゴリーに当てはまります。
しかし、日本では今回挙げているようなノコギリヤシをはじめとする天然成分製品は健康補助を前提とした認識となっており、目に見えた効果がこれまではっきりしなかったことから、一気に効果の高い天然成分製品が登場しても薬事法カテゴリーの当てはめが難解なまま現状に至っています。
この理由は国側が根本的にはあくまでも『天然成分は人為的に症状ケアを名目として創出されたものではない。』という認識を持っているためです。
このために天然成分製品は化粧品・健康食品のカテゴリーと認識されているのです。
化粧品や自然食品というカテゴリーは、薬事法では『見た目や健康を保つ普段の自主ケアに有効』というなんとも曖昧な枠組みとなります。いわゆる化粧水や黒烏龍茶とノコギリヤシは同列なのです。
厚労省の取り決めとして人為的に効果を呼ぶ薬品調合が含まれていないものは医薬品・医薬部外品に括れないということなのです。
このために治験や効果証明の複雑な書類提出が義務付けられ、膨大な時間・費用をかけて法規の認証を得なければならない医薬品と比較して、圧倒的に法規制約の少ない化粧品・健康食品として認証されるために爆発的に研究開発が進むことになるのです。
結果的に最も効果的に薄いとされる化粧品・健康食品が医薬品を食ってしまうほどの効能を持つガラパゴス現象が日本国内で起こっているのです。
化粧品・健康食品は規定内の成分合成が可能
話が前後しますが、ノコギリヤシは単体では効果が薄いというお話をしました。実は天然の成分合成に関しては厚労省が『化粧品・健康食品の枠内と認識される』という見解を持っています。
現在ノコギリヤシを中心とした発毛サプリは多数販売されており、そのすべてにおいて発毛に高い効果をもたらす成分がハイレベルで組み合わされています。
なかには発毛医薬品に匹敵する効力を発揮するものも存在します。
前項でお話したような薬事法カテゴリーの規制が少ない恩恵から数多くのハーブや野草成分とのミックスが可能となっており、天然成分であることから副作用も発生しないため寛大な措置が施されています。
この製品化研究の自由度が『本格発毛サプリメント』の開発を後押しする形となり、現状の発毛医薬品を凌駕する発毛サプリ販売につながっているのです。
天然成分への潜在需要が非常に強い現実
そもそも日本人は薬品に抵抗を感じやすい国民性です。
薬品のリスク管理を検討する上で、ノコギリヤシの本格発毛サプリメントが多くの方から圧倒的な支持を集めたことが研究と市場を発展させた最大の要因でもあると言えるでしょう。
AGA改善アイテムとしてここまでの需要が見込めるのであれば、研究ラボや栄養学・医学・薬学の専門家を持つサプリメント開発チーム(会社)が多数参入するのはよく分かる話です。
市場で競争が活発化し、益々クオリティの高い製品が世に送り出されることに繋がります。
ノコギリヤシ発毛サプリメントの紹介
ここまでお話したように、現在ノコギリヤシベースの発毛サプリメントはあらゆる理由によって需要が急増しており、開発各社が独自の配合化学をもってハイクオリティな発毛効果を実現させています。
現在多数のノコギリヤシ発毛サプリメントが流通していますが、特に評価の高いものを紹介していきたいと思います。
[table id=15 /]
総合評価はあくまでAGAアンサーの私見を基に評価しています。
高い効果が発揮できるノコギリヤシ発毛サプリメントをご紹介しましたが、ご自身の体質や体調等で必ずしも発毛医薬品レベルの成果が得られるとは限りません。
ノコギリヤシは発毛医薬品との併用制限はありませんので、発毛医薬品との組み合わせ等も考慮して高い効果を得る治療プランも検討することが可能です。ご自身の現状や治療での行き詰まりなどを総合的に捉えて考慮してみてください。
ノコギリヤシのまとめ
ノコギリヤシ発毛サプリの登場によって2014年頃からノコギリヤシは『発毛に有効で効果の高い天然成分』という認識が飛躍的に向上したと言えます。それまではあくまで発毛補助サプリという認識であり、実質的にもその傾向が強かったのです。
ご紹介したとおり、現在では発毛有効成分とのハイレベルな組み合わせを施した製品が多く、AGA治療での選択肢や治療に組み込むといった方法が検討でき、おおきな効果が期待できると言えます。
近年日本でも天然成分による組成を持ったキャピキシル成分などの育毛剤が圧倒的な発毛力を持ち、発毛医薬品との対比線上に挙げられることが増えてきました。
これは、薬品に対する嫌悪感の強い風習がある日本では受け入れられやすく、研究開発の自由度が高い相乗効果で一気に需要が伸びたのがハイレベルな天然成分AGA治療カテゴリー誕生の経緯とも言えるのです。
以上を参考にAGA治療にノコギリヤシの導入を検討する材料にしてみてください。
最後までお読みいただき有難うございました
AGAアンサーでは一人でも多くの方に本格的な薄毛改善知識が普及することを目指しています。
当記事を読んで貴方様のご参考になりましたら、
以下のソーシャルメディアボタンで共有をお願いします!
当サイトは人気ブログランキングに参加しています。
お手間でなければ是非以下のランキングボタンクリックをお願い致します。
↓↓↓
育毛・発毛 ブログランキングへ